縄文時代の竪穴住居跡、9月末時点で27軒発見 下郷・栗林遺跡

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栗林遺跡で見つかった竪穴住居跡

 下郷町中妻の栗林遺跡で行われている福島県教委の発掘調査で、縄文時代中期から後期にかけて造られたとみられる竪穴住居跡が見つかった。9月末時点で27軒に上り、今後の調査でさらに増える可能性がある。土器も出土しており「今回の調査範囲からこれだけ多くの竪穴住居跡が発掘されるのは珍しい。縄文時代の暮らしぶりが分かる」(文化財課)としている。

 県教委によると、遺跡は約3900~4700年前の集落跡と推察され、会津藩の地域特性をまとめた地誌「新編会津風土記」に関連の記載があるという。

 9月末までの調査では、竪穴住居跡から「複式炉」と呼ばれる石組みの囲炉裏が発見され、当時の人々が調理をしていた可能性がうかがえる。また、亡くなった子どもを埋葬する「埋甕(うめがめ)」が40基、狩猟用の落とし穴や木の実の貯蔵に使われた「土坑」が66基あった。

 遺跡は国道121号の会津縦貫南道路「湯野上バイパス」の整備区域にあり、県教委は2015(平成27)年度に県埋蔵文化財包蔵地として記録保存のための調査を実施した。2度目の本年度は約7千平方メートルを対象範囲としている。

 同じ縄文時代中期の集落遺跡には、県内で最も多い約240軒の竪穴住居跡が出土した福島市の国史跡「和台遺跡」などがある。県教委は栗林遺跡の位置付けや全容把握に向け、来年度以降の調査も検討する。

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