大熊中吹奏楽部、18年度限りで休部 14日に「サヨナラ演奏会」

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サヨナラ演奏会に向けて練習を重ねる部員たち

 心に残る演奏を。東京電力福島第1原発事故に伴い会津若松市で開校している大熊町・大熊中の吹奏楽部が、部員の減少のため本年度限りで休部する。同部は14日、熊町、大野両小体育館(会津若松市・旧河東三小)で「サヨナラ演奏会」を開き、部員4人が最後の舞台に立つ。

 大熊中は震災前、地区ごとの予選を突破した学校が出場できる県吹奏楽コンクールの常連校で、金賞受賞経験もあった。

 転機となったのは原発事故。会津若松市に避難後、生徒の減少に伴い、部員も少なくなった。移転直後25人ほどいた部員は、今では3年生4人だけとなった。

 音楽コンクールなどでは少人数で演奏できる吹奏楽曲が限られるが、顧問の酒井澄人教諭(53)がピアノ曲を編曲するなど工夫を重ね、活動を続けてきた。

 サヨナラ演奏会にはOB・OGや酒井教諭の音楽仲間など120人超が参加する。幕開けは同部のこれまでの歩みへの思いを込めて、式典のための行進曲「栄光をたたえて」を選曲。フィナーレの昭和歌謡の名曲メドレーは約70人の演奏団をバックに、部員一人一人がソロ演奏を披露。最後は4人全員でメロディーを奏でる。

 パーカッションを担当する生徒(14)は「休部は仕方がない。私の心にも、聞いてくれる人の心にも残るような演奏をしたい」と話した。4人は仲間との一瞬一瞬をかみしめながら、練習に取り組んでいる。

 演奏会は午後2時開演。入場無料。

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