82歳・松本さん、足かけ18年...3000山踏破 敬老の日に達成!

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子ノ泊山の登頂に成功し、笑顔で記念撮影する松本さん

 郡山市緑町の松本光由さん(82)は、全国の3000山を踏破した。「敬老の日」に当たる9月17日に、子ノ泊山(ねのとまりやま)(三重県、標高907メートル)の登頂に成功。松本さんは「3000もの山に登れるのか、それまで生きていられるのか不安があった。一山一山の積み重ねが実った」と達成感をにじませた。

 松本さんは仕事を退職後、健康的な体をつくろうと、2000(平成12)年から登山を始めた。「無我の境地になれるところが魅力」と、山登りシーズンにはほとんど自宅に帰らず名山を訪ねた。基本的に山には一人で登り、山頂で「自撮り」して登頂した証拠をつくり、下山するというスタイルで、全国を回って出版社などが選定する「日本百名山」や「花の百名山」、「会津百名山」を次々に制覇してきた。

 3000山の節目は「1等三角点があり、自分の体力にも見合った山」と、子ノ泊山を選んだ。登山日は「天の恵みを感じた。頑張ったごほうびかな」と思うほどの晴天。松本さんは「達成のために全精力をつぎ込んできた。車も3台乗りつぶした」と約18年の挑戦を振り返り、「登山を始めたころは自撮りに慣れず表情も硬かったが、一番最高の写真が節目に撮れた」と喜んだ。

 節目の達成を無事故で迎えたことは、日ごろの準備を怠らなかった証しだ。「安全管理は一番徹底する。山の高さにかかわらず、必ずビバーク用品も持って行く」と松本さん。登山道まで使う愛車の点検をはじめ、装具や食料、水の準備、2カ月ごとの健康診断を欠かさなかったことが、けがや遭難の未然防止につながった。

 また、80代とは思えない体力は努力のたまものだ。「体重を減らさないことが大事」と、妻佳子さん(83)の協力を得て、肉料理を多く摂取。オフシーズンは、逢瀬公園で重い冬登山用の靴を履き、2リットルの水を数本リュックに入れて公園内を歩いて体力を維持してきた。働いていたころは、健康診断で脂肪肝を指摘され、糖尿病の一歩手前の健康状態だった時もあったが、今ではその心配もなくなった。

 松本さんの人生のモットーは「而今(じこん)」。今を大切に生きるという意味だ。「今の積み重ねが3000山。今後も自分のペースで登山を続け、人生を一歩一歩進んでいきたい」と力を込めた。

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