歴史再び...老舗割烹「一平」再開へ 1日1組限定こだわり料理

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「皆さんに恩返しをしたい」と話す長谷川社長(左)と女将の雅子さん

 「皆さんに店を育てていただいた。恩返しをしたい」。いわき市小名浜の老舗割烹(かっぽう)料理店「割烹一平」は、メインの店舗を同市湘南台に移し、20日から予約を受け付け、営業を再開する。1日1組限定(最大8人)の少人数制で、素材を生かした料理を提供する。同店は4月から一時休業しており、なじみの客からは再開を喜ぶ声も。女将(おかみ)の長谷川雅子さん(81)は「前向きに続けていきたい」と以前と変わらぬ笑顔を見せる。

 1937(昭和12)年創業の同店は、生きのいい魚介類を提供し、いわきを代表する店として成長。各界の著名人らも利用するほど有名になった。東日本大震災以前は客足が絶えることなく、最盛期は2週間で4000人が一平の味を楽しんだ。

 しかし、震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、生きのいいウニなどを提供できなくなった。

 さらに2016(平成28)年、長谷川隆社長(76)が大病を患うなどしたため、今年4月に休業を決意した。

 看板を下ろすことも考えたが、「心の中ではもうできないと思っていたが休業中、再開してほしいとの声を多くいただいた。なんとか、要望に応えたかった」と雅子さん。料理をする長谷川社長の体調などを考え、自宅でこだわりの料理を提供することに決めたという。長谷川社長も「15歳からこの世界に入った。料理が唯一の楽しみともいえる。お客さんに喜んでもらえるよう、夫婦で続けていきたい」と話す。

 新しい店は、同市小名浜の情景を一望できる。提供される料理は、お任せメニューのみで、海の幸が中心。1人1万円(税込み)で、飲み物代別。営業時間は午前11時~午後10時。不定休。住所は同市湘南台1の12の4。

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