KYB改ざん...福島県に広がる波紋 対応追われる自治体や業者

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不正のあった免震装置が使われている可能性がある県庁西庁舎

 油圧機器メーカーKYBによる免震・制振装置「オイルダンパー」の性能検査データ改ざんによる波紋は17日、県内にも広がった。

 県内では10件の建物で不適合の可能性がある装置が使用されていた。KYBは「所有者の了承が必要」との理由で該当する建物を公表しておらず、オイルダンパーを使用した建物を管理する自治体や民間業者は、建設業者への問い合わせなど対応に追われている。

 国土交通省は、データ改ざんがあった製品の型番を公表している。県施設では、県庁西庁舎(福島市)と南会津合同庁舎(南会津町)で型番が一致しており、問題の部品が使用されている可能性がある。

 県庁西庁舎は東日本大震災を受け、2016(平成28)年3月から免震工事を実施。建設業者がKYBの子会社カヤバシステムマシナリーが製造した装置を取り付けていた。

 工事は来年2月に終える予定だが、施設管理課長(53)は「まさに現在工事している部分に使われていた。完成目前の問題発覚は遺憾だ。来庁者に不便を掛けないためにも工期延長は避けたい」と困惑した表情を浮かべた。

 南会津合同庁舎は2000年に行った改修工事で、問題の制振オイルダンパー48基を使用していた。

 いわき市では、建設中の新病院の免震装置の一部でKYBのオイルダンパー使用が発覚。地下部分に設置した免震装置の部品としてオイルダンパー28基が使用されている。建設業者が該当する製品なのかを確認しており、不適合の製品だった場合は交換を求める。

 郡山市にある総合病院は17日に建設会社に問い合わせるなどしたがKYBの免震装置を使用したかを確認できなかった。担当者は「免震装置の場合は地下にある。簡単に自分たちで確認できない怖さがある。今の段階では何とも言えない」と心境を語った。

 県庁西庁舎などに製品

 福島民友新聞社のまとめによると、KYBが発表した不適合の可能性がある製品を使用しているのは県庁西庁舎と県の南会津合同庁舎、いわき市の病院など。

 県や病院の管理者がKYBや建設会社に問い合わせるなどしている。県はKYBの担当者と電話がつながらず確認できていないという。

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