「白河こども食堂」オープン 大統寺・渡辺さんら支え合う場所に

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 「支え合うこと。どんな環境にいても気軽に利用できる場所にしたい」。白河市公設市場内で18日、「白河こども食堂」がオープンした。同食堂支援センター代表で同市の大統寺住職の渡辺宗徹さん(70)は、あいさつで思いを述べた。

 渡辺さんは東京・浅草出身。電気通信大を卒業した後、1970(昭和45)年ごろに日立製作所に入社した。半導体や金融システムのエンジニアとして仕事に没頭する毎日を送った。「(私の人生)このままでいいのか」。40歳を前に自分自身に問い掛けていた。考えが巡る日々の中、偶然視聴した"悟り"に関するテレビでの修行僧の様子や、親戚に住職がいたことから出家を決意した。

 兵庫県の海清寺僧堂などで厳しい修行を積み、住職が不在となっていた大統寺を16年前に託された。「(人を救う)願いを持たなければならない」。師匠の教えがよぎり、白河へと移住を決めた。心機一転、数年間利用されていなかった寺の整備をはじめ、写経や座禅会、音楽コンサート、鉄道模型イベントなど、これまで培ってきたつながりを活用し、「来られる寺」づくりを進めている。

 渡辺さんは、同食堂を支え合うことの大切さを確認する場所と位置付ける。同市場を運営する丸水白河魚市場、白河青果社長の菊池俊一郎さん(68)は食材の提供で支援。「風評払拭(ふっしょく)をはじめ、おいしい福島の食材でみんなを笑顔にしたい」と意気込む。管理栄養士ら約15人のボランティアスタッフが調理などを担当。他者とのつながり、思いの詰まった場所が完成した。
 オープン初日のテーブルには、マグロの竜田揚げなどが並んだ。料理は食品アレルギーにも配慮。毎月第3木曜日午後3時30分から開店する。渡辺さんは「立場は関係なく、みんなが仲間。いろんな人が集まってほしい」と話す。

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