浪江に「蓄電池関連工場」 福岡の企業進出、20年4月稼働予定

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 東京電力福島第1原発事故による避難指示が帰還困難区域を除き昨年3月に解除された浪江町に、大型蓄電池の電解液の研究・開発を手掛ける「LEシステム」(福岡県久留米市)が工場進出する。2019年に工場建設を始め、20年4月の稼働を予定している。

 同社は2011(平成23)年1月に設立、電解液にバナジウムを利用した大型蓄電池「バナジウムレドックスフロー電池」の研究開発に取り組んでいる。

 同社によると、レドックスフロー電池は長期間使用でき、安全性が高く大型化にも適しており、今後大型蓄電システムの構築に期待が寄せられている。また、同社は原料となるバナジウムを燃焼煤などの産業廃棄物から回収する研究を進め、回収したバナジウムから電解液を効率的に製造する技術を確立し、安価で安定的な電解液の生産を可能にした。

 同社は福岡県久留米市に本社、茨城県つくば市に研究などを行う事業所を構えており、電解液の量産化に向け初の自社工場を同町に整備する。同社は、原発事故で避難指示が出た12市町村を対象にした国の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金に17年11月に採択された。工場の稼働により、地元から10人以上の雇用を目指している。

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