歴史学者・朝河貫一「希望の外交」 東京で没後70年記念シンポ

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 福島県二本松市出身で米イェール大教授を務めた歴史学者、朝河貫一(1873~1948年)の没後70年記念シンポジウムが20日、東京・六本木の国際文化会館で開かれた。参加者は日露戦争後の国際情勢を的確に捉え、太平洋戦争阻止を目指して奔走した朝河の功績を再認識するとともに、貿易摩擦や拡張志向で緊迫する現代の米中関係を念頭に、日本の外交展望や人材育成の在り方を考えた。

 「Hopeful Realist(希望を諦めない現実主義者)」。イェール大のフランシス・マッコール・ローゼンブルース教授は講演で朝河の外交思想をこう評し、議論のキーワードとなった。教授は「朝河は平和のもろさを知っていた。朝河の認識は今こそ当てはまる」と指摘。「現状に失望せずに建設的な方策を見いだし、国家間の協調を進めていく必要がある」と警鐘を鳴らした。

 公開討論では「今、なぜ朝河貫一か」などをテーマに、玄葉光一郎元外相(衆院福島3区)や、東京電力福島第1原発事故の国会調査委員長を務めた黒川清政策研究大学院大名誉教授らが意見を交わした。

 同館と記念プロジェクト実行委の主催。東京県人会長の安斎隆氏(二本松市出身、セブン銀行特別顧問)らが発起人代表となり、約200人が参加した。

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