大女将の半生、旅館の歴史を一冊に 穴原温泉・吉川屋の畠さん出版

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完成した本を手に正樹さん、暁子さんと語らう畠アサさん(中央)

 福島県福島市飯坂町の穴原温泉・吉川屋の大女将(おかみ)畠アサさん(87)は、自身の半生と旅館の歴史をまとめた「片倉山の麓に在りて」を自費出版した。畠さんは「地域のために少しでも役に立てれば」と話している。

 「昔の旅館のことを教えてもらえないか」。若旦那で孫の正樹さん(40)から頼まれたのがきっかけだった。「旅館の歩みをひもとくことは、取りも直さず地域の歴史をたどること。当時の社会や文化を語り継ぐ上で貴重な資料になる」という正樹さんに背中を押され、本にすることを決めた。

 正樹さんと若女将の暁子さん(39)が聞き役となり、生い立ちや戦時中の暮らしぶり、旅館に嫁いでからの出来事、天皇、皇后両陛下を迎えた時の思い出など、ため込んでいた思いをはき出した。畠さんは「息子ではなく孫だから話しやすかったのかも」と表情を緩めた。

 300部を発行した。吉川屋に置いているほか、県立図書館や福島市飯坂学習センター、飯坂温泉観光協会、小学校などに寄贈して閲覧できるようにする。

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