「登り窯守る」強い責任感 宗像窯9代目、会津本郷焼の魅力発信

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「これからも研さんを積んでいきたい」と話す宗像さん

 宗像窯(福島県会津美里町)の宗像利訓(としのり)さん(33)が手掛けた「銀彩天目茶碗(ぎんさいてんもくちゃわん)」が、第2回中国陶磁茶器コンテストで銀賞に輝いた。「先代が受け継いできた伝統を守りつつ、時代に合った作陶を続けたい」。宗像さんは1719(享保4)年創業の歴史ある窯元の9代目として気持ちを新たにする。

 「陶芸は手仕事なので若いうちから慣れる必要がある」。20歳で陶芸の道に入った。京都伝統工芸専門学校(京都府、現京都伝統工芸大学校)で2年間、土練りやろくろ成形など焼き物の基礎を学び、島根県の窯元で1年半の修業を積んだ。「地元を離れ、外の世界で焼き物を学べたのは大きな経験だった」。朝や夜など時間を見つけては作陶に没頭した修業時代を懐かしく振り返る。

 東日本大震災の激しい揺れで町指定文化財の登り窯が壊れたが、多くの有志の支援を受けた「宗像窯登り窯再生プロジェクト」により震災翌年の2012(平成24)年に、登り窯は復活。「先人が守ってきた登り窯。これから先も守っていかなければ」と強い責任感を抱いている。

 「作陶に取り組む姿勢を学ばせてもらっている」と8代目で父の利浩さん(61)の背中を追い続ける。「ここからがスタート。精進してほしい」と利浩さんからの激励を受け、陶芸に向き合う。

 受賞作品は22日まで、中国・景徳鎮で開催の中国景徳鎮国際陶磁博覧会で展示されている。陶芸の世界に入り13年、「新たな作陶に挑戦して会津本郷焼の魅力を発信してきたい」と力を込める。

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