天文学先進地、会津に誇り 国立天文台副台長・渡部潤一さん

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天文学者の視点から会津の魅力を語る渡部さん

 日本人で初めて国際天文学連合(IAU)の副会長に就いた、国立天文台副台長の渡部潤一さん(57)=会津若松市出身=が21日、同市で講演した。渡部さんは天文学者への道のりを振り返り「会津が天文学に深く関わってきたことを誇りに思ってほしい」と語った。

 同天文台跡の保存を目的に活動する有志団体「日新館天文台跡保護推進プロジェクト」(薄謙一代表)が渡部さんの副会長への就任を記念し、講演会を企画。約80人が来場した。

 小学6年生の時に天文学者を志した渡部さん。この時に友人と観測した1972(昭和47)年の「ジャコビニ流星群」を振り返り、「流れ星を見ることはできなかったが、教科書に載っていない面白いことがいっぱいある」と天文学者に興味を持ったきっかけを話した。

 天文学者になるため、高校、大学と勉強に励んだ過去を「目標があったから勉強は苦じゃなかった」と振り返った。

 現在は、流星群や彗星(すいせい)の観測計画の立案に携わっており「天体の観測には彗星や流星群の出現時期や規模、明るさなどの予測が必須」とした上で「それでも予測通りにはならない。まだまだ経験不足」と尽きない向上心をのぞかせた。

 天文学者として会津の誇りについても熱弁。「会津藩は天文学の先進地。現存する日新館天文台跡の『天文遺産』の認定に向けて、今後も保存に力を入れていきたい」と語った。

 最後に都会と会津の夜景を比較し「会津には天の川が見えるような『暗い星空』が残されている。宇宙を見上げて、自由に思いをはせてほしい」と来場者にメッセージを送った。

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