同じ学びや通い合う「心」 勿来高生らトートバッグ共同製作

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エアバッグの生地とさをり織りを組み合わせたトートバッグ作りに取り組む生徒ら

 同じ校舎で、心が通い合う学びを―。福島県いわき市勿来町の勿来高と、同校内にあるいわき支援学校くぼた校の生徒は、新たな取り組みとして、自動車用エアバッグのリサイクル生地と「さをり織り」を組み合わせたトートバッグを共同製作した。"勿来の地"にある校舎で通い合う"心"との思いが込められた「nacoro(なころ)」のタグを付け、27日に同校で開かれる文化祭「くぼた校祭」で発表、販売する。

 「さをり織りをどこに縫えばすてきなデザインになるかな」。勿来高でファッション造形基礎を学ぶ生徒(3年)は、くぼた校生が編んださをり織りを生かす配置を考えながら、エアバッグの生地に丁寧に縫い付けた。

 共同製作を提案したのは、くぼた校の作業学習などに携わるNPO法人勿来まちづくりサポートセンター理事長の舘敬さん(66)。「障害があっても自立する方法を身に付けてほしい」との考えから、キリン福祉財団の助成を受け、くぼた校で継続して取り組んでいるエアバッグの染色を、トートバッグ作りに発展させた。

 「nacoro」のネーミングは、共同製作に当たり両校の生徒が寄せた「心」「友情」「絆」などの思いをもとに、リサイクルバッグの企画販売などを手掛ける山形市のデザイナー高橋天央(あまお)さん(36)が考案した。

 リサイクル素材の扱いやデザインの考案など通常の授業では学ぶことができない課題に、くぼた校生と取り組んだ勿来高の生徒(3年)は「同じ校舎で学ぶ仲間として一つのものを作り上げることができ、とてもうれしかった」と話す。

 くぼた校の生徒(2年)は「勿来高生のミシンの使い方が上手で縫い方がきれいだった。一緒に製作できて良かった」と勿来高生の技術の高さに刺激を受け、さらなる製品作りへの意欲につなげる。

 くぼた校祭では、トートバッグを12個販売する。さらに今後、トートバッグ以外にも「nacoro」のタグを付けた製品を製作する予定。両校の生徒が織りなす学びの可能性が、また一つ広がる。

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