佐藤工業が株式譲渡、ゼネコン子会社へ 社名存続、雇用も維持

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ゼネコン大手の完全子会社になる方向で最終調整が進む佐藤工業の本社=福島市

 県内建設業大手の佐藤工業(福島市)が、東京都に本社を置く大手ゼネコンに株式を譲渡し、100%子会社になる方向で最終調整に入ったことが25日、分かった。近く開かれる譲渡先のゼネコンの取締役会で正式決定され、年内にも子会社化される見通し。

 関係者によると、佐藤工業は事業承継が目的で、譲渡先のゼネコンは、佐藤工業が有する本県での事業基盤を生かし、事業拡大を図る狙いがあるという。

 譲渡後も佐藤工業の社名はそのまま残り、約120人いる従業員の雇用は維持されるもよう。佐藤勝也社長(48)は退任する方向だ。

 佐藤工業は福島市の本社に加え、県内は郡山、伊達、相馬の3市に、県外は仙台市に支店を置き、土木・建築工事を手掛ける。昨年度の完成工事高(売上高)は107億円で、県内建設業で上位5社に入り、県北地方ではトップ。本県は復興需要がピークを過ぎ、東日本大震災以前から続く公共事業の縮小など建設業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、経営基盤が安定しているゼネコンの子会社となり、会社を存続させる道を選択したとみられる。

 佐藤工業は1948(昭和23)年に勝也氏の祖父達也氏が創業し、67年に勝也氏の父勝三氏(79)=ふくしま未来研究会代表理事=が社長を継いだ。勝也氏は97年入社。勝三氏は会長だった2006年に県発注の下水道工事を巡る談合事件で辞任、勝也氏は13年に社長に就いた。

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