幸楽苑が社長交代...収益力向上へ『若返り』 業績V字回復契機

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いきなり!ステーキ郡山栄町店のオープンでテープカットする傳社長(左)と昇副社長(右)

 1日付で社長が代替わりする幸楽苑ホールディングス(HD、郡山市)。ラーメンの異物混入問題などの影響による赤字転落から、コスト削減などにより経営をV字回復させたのを機に、新井田傳(つたえ)社長(74)が経営のバトンを長男の新井田昇副社長(45)に手渡すこととなった。同HDは経営体制の若返りを図り、収益力の強化を目指す方針。

 傳氏は昨年6月、「70歳を超え(社長を)長く続けることはできない。この1、2年で出店を軌道に乗せ、収益向上を確認できるようになれば(昇氏に)バトンタッチしたい」と昇氏への社長継承を示唆していた。2019年3月期の通期連結業績が増収増益となる見通しとなったタイミングでのトップ交代となった。傳氏は代表権を持つ会長に就任する。同HDは「創業者が会長に就くことで、対外的な信頼性を担保することが目的」としている。

 昇氏は16年の異物混入問題のころから、実質的な経営を担い、食の安全・安心に向けた取り組みや危機管理を強化。一方で一部店舗などをステーキチェーン店「いきなり!ステーキ」に業態転換、幸楽苑のギョーザ無料クーポン券廃止や主力商品の味の見直し、期間限定商品の販売などを打ち出すことで客数や客単価を改善させてきた。役員報酬をカットするなど身を切る抜本的な改革も進めた。

 同市の製造業経営者(65)は昇氏について「社長になる年齢としてちょうどいい」とし「社長の若返りを検討している県内企業に波及効果があるのではないか」と話した。

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