尚志「V5」、学法石川を下す 全国高校サッカー福島県大会

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5年連続10度目の優勝を成し遂げた尚志高イレブン=郡山市・西部サッカー場

 サッカーの第97回全国高校選手権大会県大会2次大会は3日、郡山市の西部サッカー場で決勝が行われた。尚志が学法石川を1―0で下し、5年連続10度目の優勝を果たした。

 押し気味に試合を進めながらゴールを奪えなかった尚志は0―0で迎えた後半38分、MF吉田泰授(3年)のクロスにFW二瓶由嵩(同)が頭で合わせて決勝ゴールをもぎ取った。

 尚志は12月30日、東京・駒沢陸上競技場で開幕する全国大会に県代表として出場する。組み合わせ抽選会は今月19日に行われる。

 チームの力より強く

 今大会の尚志には相手を圧倒する派手さはなくても、紙一重の戦いを着実にものにする底力があった。郡山市で3日行われたサッカーの高校選手権県大会決勝。常勝軍団が敗戦を糧に成長した姿を見せ、優勝をつかみ取った。

 現チームの原点は今夏の高校総体(インターハイ)にある。「本気で優勝を狙いにいった」。仲村浩二監督(46)も手応えを持って臨んだ大会だったが、2回戦で落とし穴があった。インターハイ出場2度目の東山(京都)を相手に多くのチャンスをつくったが、強風の影響もあり無得点に終わると、PK戦で敗れる屈辱を味わった。

 「個が強いチーム故に、試合中にいら立ちを見せる選手もいて、自分たちのサッカーを出せない状況があった」と大川健(たける)主将(3年)。Jリーグのチームの目に留まったり、日本代表に選出される選手もいるなど、個の能力が高いイレブンに、仲村監督は「チームのためにやれる選手になってくれ」と注文を付けた。

 そこから意識が変わった。目指したのは「どんな状況でも勝てるチーム」。ミーティングの回数を増やし、「サッカー観」をぶつけ合う中で、試合中にゴールを決められず下を向く選手や、いら立つ選手はいなくなり、苦しい状況でも前向きな言葉がピッチ上で聞こえるようになった。「決勝でなかなか点は入らなかったが焦りはなかった。それが泥くさい1点につながった」と大川主将は振り返った。

 見据える目標は先にある。大川主将は「インターハイでできなかった全国制覇を成し遂げる」と力を込める。個から、勝負に徹する集団へと成長したチームが再度、全国の頂点に挑む。

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