映画監督・周防正行さんに聞く 5年ぶり最新作を福島市で撮影

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
記者の質問に答える周防監督=福島市

 「撮影は順調に進んでおり、福島の方々に感謝している」。5年ぶりとなる最新作「カツベン!」(仮題、来年12月公開)の撮影を2日まで、福島市民家園にある国指定重要文化財「旧広瀬座」(1994年復元)で行っている。

 東京生まれ、立教大文学部卒。在学中に映画監督を目指し、89年に一般映画監督デビューした。「シコふんじゃった。」「Shall we ダンス?」で日本アカデミー賞を受賞するなど、輝かしい成果を残す。

 大注目の最新作は、大正時代の無声映画(活動写真)に語りを加える活動弁士(通称・活弁)がテーマ。「明治・大正期は活動写真が最先端エンターテインメント。芝居小屋が映画館に営業スタイルを変えていった。ここに興味を持った」。プロ野球・ヤクルトの熱狂的ファンらしく、スタジャン姿でメガホンを握る。

 ロケ地を探して全国を巡る中、明治20年ごろに芝居小屋として建てられたという旧広瀬座に出合った。「本物の質感を大事に撮影している。僕たちの作品を楽しみにしてほしい」と自作に自信を見せるとともに、「文化を残す素晴らしい建物。福島が育んだ旧広瀬座を今後も大切にして」と願う。

 本県には何度も足を運んでおり、2015(平成27)年には浜通りを3泊4日で訪ねた。「震災直後は来られず、復興状況をぜひ見たかった」。地元の食堂に入ったり、震災後にできた直売所を訪ねたのが思い出だ。今作の撮影中も福島市に長期滞在し、宿泊先近くのそば屋や喫茶店、飲食店を巡っている。「どの店もおいしくて大当たり。福島はいいとこだね」

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

内堀知事初登庁「2期目」スタート 挑戦を進化...復興創生前進