【プラごみと亀】ウミガメの旅路には「プラスチックの海」

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海に放されるアカウミガメ=2012年10月、いわき市・新舞子海岸(アクアマリンふくしま提供)

◆「ごみベルト」で誤飲の可能性 

 東日本大震災による津波などで海環境が大きく変化した後もアカウミガメが福島県の浜に上陸し、産卵しているのが複数回確認されている。

 浜辺に産み落とされた卵からかえった子ガメは24時間ほど浜で過ごした後、再び太平洋に入っていくが、その旅路はまさにプラスチックの海だ。

 卵からかえったばかりの子ガメたちは本県沖を流れる黒潮に乗り、米西海岸の方へと向かい、メキシコ周辺を経て再び日本へと戻る。

 この途中にあるのが北太平洋の米カリフォルニア州沖からハワイ沖にかけプラスチックごみが集まる海域「太平洋ごみベルト」だ。

 「ごみベルトのごみをウミガメがのみ込んでいる可能性がある」とウミガメの生態を研究する岡山理科大生物地球学部生物地球学科の亀崎直樹教授(62)は指摘する。亀崎教授によると、米沖に向かうウミガメが乗る黒潮自体もごみを運んでおり、多くのウミガメが海中のプラスチックごみを誤飲することが確認されているという。

 アカウミガメの調査、保護活動を行っている環境水族館アクアマリンふくしまは、アカウミガメの生態調査を含めた海洋環境調査に乗り出すことを検討している。同館でウミガメの調査などを担当する平治隆さん(46)は「ウミガメのすみやすい海は、さまざまな生き物もすみやすいと思う」と話し、淡々とこう続けた。「海洋汚染は、最後に自分たちに返ってくる」

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