石工・小松寅吉作...雲に乗る「こま犬」 新たな観光資源へ発信

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寅吉が制作した鹿島神社の飛翔獅子を見つめる相田会長=白河市東下野出島

 全国的に珍しいとされる、雲に乗り、躍動感あふれるこま犬(獅子)を地域振興につなげようと、県南、県中地方の有志が「県南地方狛犬ネットワーク」を設立した。こま犬を制作したのは、明治時代、浅川町を拠点に活動した石工の小松寅吉。団体の関係者は「(寅吉の)作品をみんなで守り、後世に伝えていきたい」と話している。

 寅吉に関する情報を発信してきた、あさかわ寅吉会長の相田道代さん(60)=浅川町=と、野出島地域活性化プロジェクト会長の本宮直さん(71)=白河市=が発起人となった。同団体によると、寅吉のこま犬などの作品は白河市や中島村、鮫川村などに40点ほど残されている。独創性に富み、全国にもファンは多く、白河市東地区の鹿島神社には代名詞とされる「飛翔獅子」がある。一つの石から彫り出すスタイルも寅吉の特徴で、大学の教授をはじめ多くの愛好家が同神社に見学に訪れているという。

 一方で、寅吉の作品は一部を除き文化財などに登録されておらず、同団体は文化財指定に向けて働き掛けるほか、こま犬セミナーの開催やグッズの開発などで観光や地域振興につなげたい考えだ。同団体の会長に就任した相田さんと副会長の本宮さんは7日、白河市役所を訪れ、団体設立を報告する予定で「(後世に伝えるには)多くの人の協力が必要だ。県南の新たな観光資源にしたい」と展望を語った。同団体は、案内人の育成や説明板の設置のために、会員とともに寄付金を募っている。

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