秋篠宮さま「水族館が世界をつなぐ」 世界水族館会議・開会式

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お言葉を述べられる秋篠宮さま

 7日は日本動物園水族館協会総裁の秋篠宮さまご出席の下、第10回世界水族館会議2018福島の開会式が行われた。

 秋篠宮さまは「記念すべき第10回が東日本大震災からの復興と創生が進む福島県で開催されることを誠に喜ばしく思います」と英語であいさつ。その上で水環境に関わる多くの課題に触れ、「国や地域が分野を超えた協働により新しい知識や技術が広く活用され、世界全体でその恩恵を享受することが求められています。水族館が世界の人々をつなぎ、未来に向けた行動を促す場となることの重要性も大きくなるものと考えています」とスピーチした。

 地球規模の課題議論/未来へ行動促す場に

 【秋篠宮さまお言葉要旨】第10回世界水族館会議が国内外から多くの関係者の参加の下に開催され、皆さまと共に開会式に出席できますことは、日本動物園水族館協会総裁として大変うれしく思います。

 世界水族館会議は、1960年に海洋学の拠点の一つとしてモナコ海洋博物館が主催し、第1回の会合が開催されました。この60年近くの間に9回の会議が開催され、地球規模の水環境に関する多岐にわたる課題を議論する場として、国際的に重要な位置を占めてまいりました。

 そして記念すべき第10回が、東日本大震災からの復興と創生が進むここ福島県で「水の惑星・地球の未来について考える」のテーマの下に開催されることを誠に喜ばしく思います。

 水族館はこれまで、水族を提示する博物館として水族に関する調査、研究を行うとともに、来館者に種の多様性とその保全、それを取り巻く環境の大切さへの理解を深める教育的な役割を担ってきました。そして、地球規模の環境問題の中で重要な位置を占める水環境を理解する上で大事な役割を果たしてまいりました。

 一方、水族館の将来を考える時、新たなコンセプトとして、人類が水族と関わってきた文化面の展示を加える必要性を感じる事があります。博物館の機能として、生き物とともに、それらにまつわる文化を展示することによって、来館者はより深く、また身近に水族とその環境を理解することでしょう。

 今日、世界は地球温暖化や、渇水や洪水などの自然災害のリスクの増加など、水環境に関わる多くの課題に直面しております。これらの課題を解決するため、国や地域が分野を超えた協働によって新しい知識や技術が広く活用され、世界全体でその恩恵を享受することが求められております。

 そのような状況の下、水族館が世界の人々をつなぎ、未来に向けた行動を促す場となることの重要性も大きくなるものと考えています。

 本会議においては、水族館に関わる諸課題や水族が生息する環境について活発な意見交換がなされ、それによってさまざまな取り組みが共有されることでしょう。そのことによって、新たな展望が開かれるとともに、将来的に水族館が担っていく役割を国際社会に向けて発信していく場になることを期待致します。

 終わりに、本会議に集われた皆さまが、相互理解と友好を深め、この水の惑星の未来に向けての展望を共有することを祈念し、私のあいさつと致します。(秋篠宮さまは英語でスピーチ)

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