ペットボトルに塙自慢の『コメ』 首都圏ニーズ合わせ自販機販売

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塙町が自動販売機で売り出すペットボトル入りのコメ

 塙町は、持ち運びや保存に便利なペットボトルに町産のコメを詰め、東京都練馬区に専用の自動販売機を設置して売り出す。飲み物360ミリリットルが入る大きさで、コメ2合を入れて28日から販売。全国的にも珍しいコメの自販機で県産農産物の魅力を発信し、消費拡大を狙う。

 「美味しいお米の新しいカタチ」。自販機に張り出すキャッチコピーだ。ペットボトルでの販売は「首都圏の人のニーズに合った売り方をしなければ、おいしいコメも手に取ってもらえない」と考えた町職員のアイデアで実現した。

 町はこれまで、首都圏のイベント会場で2~5キロ入りの袋でコメを販売していたが、徒歩や電車で来場する人が多いため、持ち帰りづらいコメ袋は売れ行きが良くなかったという。

 都心では単身者が多いせいか、「一度にたくさん買っても食べきれない」と言われることもあった。

 このため町は、数年前からコメを小分けにした販売方法を検討、冷蔵庫での保存にも便利なペットボトルに着目した。東京・秋葉原に菓子やおもちゃなどを販売する珍しい自販機が設置されていることから、冷蔵機能があるコメ専用の自販機を考案した。

 商品名は「自然派はなわ米」で、ロゴには「870(ハナワ)」をあしらった。月1回の農産物直売イベントに出展している縁から、自販機は豊島園駅から北に徒歩8分の商店街に設置され、28日に稼働する。価格は無洗米、玄米とも、粉末状のタケをまいて土壌改良する「竹パウダー農法」で育てたコシヒカリが500円、通常のコシヒカリが400円。

 障害者福祉施設と連携

 ペットボトルにコメを詰めてラベルを貼る作業は、町の障害者福祉施設「ダリア工房」に協力を依頼。働く人が不足する農業と、働く場所が不足する福祉施設双方の課題を解決できる手段として注目を集める「農福連携」につなげる考えだ。

 吉成知温まち振興課長(52)は「珍しいコメの自販機をきっかけに町のことを知り、町や県産のほかの農産物に興味を持ってほしい」と期待を込めた。