川俣・山木屋版『幸せの黄色いハンカチ』 風に揺れる望郷の思い

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黄色いハンカチを設置する参加者

 東京電力福島第1原発事故の避難指示が続く双葉町細谷行政区は18日、川俣町山木屋地区に黄色のハンカチ40枚を贈った。望郷の思いが込められたハンカチはケヤキからつるされ、「山木屋版幸せの黄色いハンカチ」として地区の復興を見守っていく。

 「やっていることはシンプルだけど、いつでも古里を思い出せるよう思いを込めた」。細谷行政区の大橋庸一前区長は願いを語る。大橋前区長が震災後、交流のある山木屋地区の農業菅野源勝さんに提案。高倉健さんや倍賞千恵子さんらが出演した映画「幸福の黄色いハンカチ」からヒントを得て実現した。

 この日は、細谷行政区の住民約10人も駆け付けた。40センチ四方のハンカチをロープに通し、菅野さん方近くのケヤキから、双葉町がある東側と山木屋地区の西側に分けてつるした。風に揺られる黄色いハンカチに「まるで映画のようだ」と参加者は声をそろえた。

 山木屋地区は、避難指示が解除された後も帰還者は高齢者が大半。菅野さんは「若い人が古里を思い出すきっかけになってほしい」と話す。細谷行政区の高島学区長は「双葉と川俣、山木屋の交流のシンボルになれば」と希望を込める。

 「いつの日か古里に戻れる日が来るように」。黄色いハンカチは古里再生を願い合う絆の印だ。