相馬家御用達しょうゆ開発 山形屋商店、高品質で風評払拭

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
最高品質のしょうゆを熟成させた「天醤」

 山形屋商店(相馬市)は、相馬野馬追で知られる相馬藩主御用達のしょうゆを開発し、福島県内外に売り出す。名称は「天醤(しょう)」。全国最高位の評価を受けたしょうゆを熟成させた。代表社員の渡辺和夫さん(48)は「福島は優れた醸造文化を持つ。高品質の商品で風評払拭(ふっしょく)につなげたい」と意気込む。

 これまでに4度、全国醤油品評会で最高位の農林水産大臣賞を受賞している「ヤマブン本醸造特選醤油」を4カ月以上熟成。うま味と香りを高め、まろやかな味に仕上げた。煮物や焼き物などにも合うが、特に相馬の特産品の魚料理との相性が良く、付けしょうゆに最適という。

 開発のきっかけは昨年10月、農林水産大臣賞の受賞報告で立谷秀清相馬市長の元を訪れた際、相馬の土産品としての魅力を持つ相馬藩主御用達のしょうゆの提案を受けたことだった。相馬商工会議所の協力を得て相馬家33代当主相馬和胤氏と長男の相馬行胤氏に使用してもらい、「御用達」の許可を得た。その後1年間、試行錯誤を繰り返し、最適な熟成期間を見いだした。

 7日に東京・大手町で開かれた県産発酵食品の展示会に出品し、都内の日本橋ふくしま館「ミデッテ」での取り扱いが決まった。同市の道の駅そうまでも今月中の販売が決まっている。

 本県のしょうゆ出荷量は震災前の2010(平成22)年と比較し4割以上減少しているという。「天醤」の価格は150ミリリットルで700円(税込み)と、通常の3~4倍の高価格品だが、渡辺さんは「品質の優れた県産品だから欲しいとの声を上げてほしい」と話す。パッケージも白を基調に高級感を意識し、本県復興支援サポーターのデザイナーの協力でデザインした。