福島第1原発1、2号機の排気筒解体へ 実証試験現場を公開

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解体に使う専用装置で模擬排気筒の部材を切断した実証試験

 東京電力は来年3月から福島第1原発1、2号機で共用する高さ約120メートルの排気筒の解体作業に着手する。19日、広野町にある解体で使う専用装置の実証試験現場を報道陣に公開し、解体開始時期を明らかにした。

 排気筒は、煙突本体の「筒身(直径約3.2メートル)」と鉄製の骨組み「鉄塔」で構成されている。原発事故の影響で鉄塔の地上から60メートル以上の高さにある支柱などに損傷が集中していることが判明。東電は倒壊などのリスク低減のため筒身と鉄塔を地上から高さ60~120メートルの範囲で解体する方針だ。

 解体作業は、遠隔操作ができる専用装置をクレーンでつり上げ、筒身と鉄塔の上部から順次、切断して解体していく。実証試験現場には排気筒の約7分の1の高さ約18メートルの模擬施設が設置されており、作業員が専用装置を遠隔操作し、装置に取り付けられたカッターなどを使って部材を切断した。

 専用装置は、廃炉作業用の遠隔操作ロボットを生産している広野町の建設業エイブルが開発した。同社の作業員が来年3月からの解体作業の中心となる。同社の岡井勇第1工事部長は「本番で安全に解体を進められるようトレーニングを重ねていく」と話した。