日産ゴーン会長逮捕 いわき工場の従業員、戸惑い隠せず

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 日産自動車の代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者の逮捕から一夜明けた20日、福島県いわき市の日産自動車のいわき工場は通常通り操業した。従業員の一人は「(本社からの説明が)何もないので分からない」と戸惑いを隠さなかった。

 いわき工場では高級車用VQエンジンを生産している。2011(平成23)年3月の東日本大震災で床が最大15センチ沈下するなどして生産停止に追い込まれたが、ゴーン容疑者は工場を訪れ従業員を鼓舞。工場は震災から約2カ月後の同年5月に操業再開を果たした。

 同社は16年4月に、県と市に電気自動車1台ずつを贈っており、贈呈式でゴーン容疑者は「いわき市の施設のにぎわいを取り戻すための一助となりたい」とエールを送っていた。

 清水敏男いわき市長は「(逮捕に)驚いている。(ゴーン容疑者は)震災直後に、いわき工場を視察して復旧を決断してくれた。地元の雇用を生んでいる工場の稼働に影響が出ないことを願い、日産自動車は信頼回復に努めてほしい」と話した。