コメ種もみ作り最盛期 福島県内、種子法廃止でも「例年通り」

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
一般農家に提供されるコメの種もみ。佐藤組合長は「法律がなくなっても、やることは同じ」と語る

 コメ農家に供給する種もみ作りが福島県内で最盛期を迎えている。種子生産を都道府県に義務付けてきた主要農作物種子法(種子法)が4月に廃止され、農業関係者から戸惑いの声も上がっていたが、県は独自の要綱を作成して"例年通り"対応。本年度も昨年度と同じ約2050トンが県内で確保される見通しとなった。

 種もみは品種の純度を高めるため、県農業総合センターで3年間かけて栽培され、4年目に県内8地域の協力農家が数量を増やす。矢吹町の中畑種子生産組合は20日、同町のJA東西しらかわ中畑種子センターでもち米「こがねもち」の種もみ作りに取り組んだ。組合員が実が入っていなかったり、病気で黒くなった粒を機械で取り除き、良質な種だけを選別。病気を防ぐための消毒や袋詰めなどの作業に汗を流した。

 種もみは各県農林事務所で行われる検査で発芽率が9割を超えれば、来年2月ごろから県内外のコメ農家に順次出荷される。佐藤広実組合長(59)は「他品種の種と混ざらないように細心の注意を払ってきた」と話し、同JAの矢内敏浩西部営農センター長(54)は「種子法が廃止されても、やっていることは同じ。良質な種もみを農家に届けたい」と強調した。