信子さま、子どもたちにエール 浪江と広野の学校視察

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なみえ創成小・中の子どもと笑顔で対面される信子さま=20日午後、浪江町

 福島県を訪問中の寛仁親王妃信子さまは20日、浪江町のなみえ創成小・中と広野町のふたば未来学園高を訪れ、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故で甚大な被害を受けた地域で力強く歩む子どもたちを励まされた。

 浪江町に4月に開校したなみえ創成小・中では、児童、生徒と交流した。子どもたちが制作に携わったモザイクアート作品を見ると、「すごいですね」と感想を語った。子どもたちは同町で24日に開かれる「十日市祭」で歌い上げる合唱曲を披露。中学1年の生徒は「学校には10人しかいませんが、明るく過ごしています。私たちの感謝の気持ちを込めて花束を贈ります」と、町内で栽培されたトルコギキョウなどの花束を信子さまに手渡した。

 生徒は「信子さまから『つらいこともあるだろうけれど、頑張ってね』と言葉を掛けてもらった。これからの励みになる」と笑顔を見せた。

 ふたば未来学園高では1~3年の代表5人が地域の課題や自身の未来像について発表した。生徒会長(2年)は「震災直後は町全体にがれきが広がり、悲しい気持ちになった」と振り返りながら「避難所では知らない人と共同生活をしたが、人と関わることの大切さを学んだ」と震災の教訓を将来に生かす決意を披露した。

 信子さまは生徒たちの表情を真っすぐに見つめて発表を聞き「つらい経験が必ず役に立つときがくる。できる限り応援していく」とエールを送った。