サムライ文化体験!浅草で「甲冑サービス」 9割以上が外国人

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外国人観光客に甲冑を装着するサービスを提供している吉田さん(後列左から2人目)と和坐のスタッフ=東京・浅草

 本県復興に関する調査、企画に取り組むSAM(浪江町)は、甲冑(かっちゅう)を身にまとって「侍文化」を体験してもらおうと、東京・浅草にサービスの拠点「和坐―waza」を構えた。社長の吉田さやかさん(32)は「日本の素晴らしい侍文化と福島、相馬の歴史を世界に発信し、復興の一助につなげたい」と夢を描く。

 古里の浪江町で相馬野馬追に出陣してきた吉田さんは「相馬野馬追が震災と原発事故で存続の危機を乗り越えられたのは多くの人が相馬藩の歴史とともに歩んできたから」と歴史をつなぐ尊さを再認識した。「人と人がつながり、日本の技を体感してほしい」と拠点の名前に込めた思いを語る。相馬野馬追で受け継がれた精神と技術を生かし、東京五輪を見据えて訪日外国人旅行客(インバウンド)の需要を本県に引き寄せたい考えだ。

 拠点には九州で仕入れた10領の甲冑と、全身を360度撮影できる20台のカメラを備え、英語やフランス語、中国語、韓国語が堪能なスタッフが接客する。

 7月の開業以来、利用客の9割以上が外国人だ。撮影後、甲冑姿のまま浅草の街を練り歩くサービスが好評という。カナダから来日したマリー・ミシェルさん(29)とバリル・マーリブさん(29)は重さ15~20キロの甲冑を着て「力がみなぎってくるよう」「とても重いけれど、楽しい」と興奮を抑えきれない様子だった。

 甲冑の修繕やスタッフの指導に当たる吉田さんの弟で双子の賢人さん(29)、学人さん(29)は「東京五輪は侍文化を世界に知ってもらう好機。本県には相馬野馬追や会津など侍文化が息づいており、外国人観光客が本県を訪れる足掛かりにしたい」と意気込む。