浪江棚塩の歴史後世に 町民団体が史碑と慰霊碑除幕式

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除幕された史碑と慰霊碑を前に焼香する参列者

 地区の歴史を振り返り、住民の絆を強めたい―。浪江町南棚塩行政区に住んでいた町民でつくる団体「大字棚塩区」が、東日本大震災の津波で犠牲となった行政区民を追悼する史碑と慰霊碑を同町の棚塩霊園に建立し、23日、現地で除幕式を行った。

 犠牲者の供養とともに震災の記憶を後世に伝えようと建立。同行政区は現在、全域が住居を新築できない災害危険区域に指定されている。史碑には行政区の歴史が記され、慰霊碑には津波で亡くなった11人と、行方不明となっている2人の計13人の名前が刻まれている。住民約100人が町内外から訪れ、上田順一区長と吉田数博町長、紺野栄重町議会議長らが除幕した。慰霊祭では、参列者が焼香し、犠牲者の冥福を祈った。

 郡山市に住んでいる上田区長は「災害復旧工事が進む棚塩地区は土地利用などで課題が残る。困難に直面した際には、史碑と慰霊碑を見て先人の心の声を感じてほしい」と前を向いた。