只見線、独自に利活用 旅行企画や特産品開発、金山と只見

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只見線路線図

 新潟・福島豪雨に伴う只見線の不通区間(会津川口駅―只見駅)を抱える金山、只見両町は、2021年度中を目標とする同路線の全線復旧に向け、独自の利活用策の検討を始めた。両町に特化した旅行商品の企画や特産品の開発、人材育成などを通じて観光客を迎える体制を整え、只見線の利用促進につなげる。

 金山、只見両町や両町の商工会、観光団体は25日までに、利活用策を議論する「只見線活用連携体制構築実行委員会」を新たに設置した。早ければ12月にも、実行委で企画した旅行ツアーを初開催する。

 只見線の利活用を巡っては、県が今年3月に利活用計画を策定。既に沿線ビューポイントの景観整備や、只見線学習列車などの事業に着手している。一方、事業は沿線全体や全県的な内容も多く、両町は地元の事情に即した具体的な利活用策を検討する。

 実行委は今後、県の利活用計画とも連携を図りながら、両町に特化した利活用策を検討する。元山形鉄道社長の野村浩志さんをアドバイザーに迎え、他県や先進地の事例も参考にする。

 旅行商品は、年代、性別や開催時期など、ターゲットを絞り込んだツアーを企画する。両町は冬場の観光客が少ない傾向にあるため、只見線と温泉、マタタビ細工体験を楽しむツアーなど、地元の観光資源を組み合わせることで年間を通じた観光客の獲得を目指す。

 金山町の赤カボチャや只見町のコメ焼酎「ねっか」など、両町には有名な特産品が既にあるため、それらをベースにしながら新たな特産品を開発する。旅行商品にも組み込み、魅力の強化につなげる。

 旅行商品の開発や、観光客の案内などを通して、地元の観光に精通した人材の育成も図る。地元の商店や観光関係者らにも企画への参加を促し、観光客をもてなす意識を高めてもらう。

 実行委事務局の金山町の担当者は「観光客を迎える体制を整え『何度でも来たい』と思う地域にしていきたい」としている。