風船から生まれた交流 新潟の中学生、メッセージ付け飛ばす

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生徒からの手紙を読む片平さん。手前は飛んできた風船

 潟東(かたひがし)中(新潟市)の生徒がメッセージカードを付けて飛ばした風船が福島県伊達市保原町に落ちてきたのを、同市の片平博行さん(77)が見つけた。片平さんはその後、生徒と手紙で交流。偶然生まれた不思議な縁に「生涯でこんなことはない。長生きしないといけない」と目を細める。

 9月17日朝、片平さんがグラウンドゴルフの練習のため同市保原町上保原のグラウンドゴルフ場を訪れると、上空から黄色いビニール製の風船が舞い降りてきた。恐る恐る拾うと、風船にはひもで結ばれたカードが付いていて「最高の人生を送れますように」とあった。学校名や生徒の名前などが記されており、中学生が飛ばしたメッセージだと分かった。

 「届いたことを伝えないと」。片平さんは風船を拾った旨を手紙に書き、風船の写真を添えて学校へ送った。数日後、風船を飛ばした女子生徒らから感謝の言葉がつづられた手紙が返ってきた。生徒の手紙には、自分の願いをカードに書いたこと、風船がこれほど遠くまで飛び、誰かが拾うとは思っていなかったことなどが書かれていた。「今回の出来事は私にとって一生忘れることのない大切な思い出です」

 同校によると、風船を飛ばしたのは同16日。体育祭のフィナーレとして全校生徒130人がそれぞれ未来へのメッセージを付けた風船を飛ばした。風船を拾ったと連絡が来たのは片平さんからのみだったという。

 孫と同世代の子どもたちとの間に生まれた不思議な縁に「幸せの黄色い風船ですね」とほほ笑む片平さん。風船と手紙は生涯の宝物として、大切に保管するつもりだ。