被告、起訴内容を一部否認 下郷の殺人死体遺棄、福島地裁初公判

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 下郷町で昨年11月、男性2人の遺体が見つかった事件で、殺人、傷害致死などの罪に問われた本籍郡山市、住所不定、無職星久宏被告(40)の裁判員裁判初公判は26日、福島地裁(柴田雅司裁判長)で開かれた。星被告は「殺意はなく、傷害致死には関わっていない」と起訴内容を一部否認した。

 起訴状などによると、星被告は2007(平成19)年8月ごろ、福島市のアパートで、同市出身の男性=当時(37)=の胸を数回殴り、けがを負わせて死亡させた。16年6月、宇都宮市で同居していた二本松市出身の男性=当時(42)=の喉を殴って殺害し、下郷町の空き地に穴を掘って遺体を埋めた、などとしている。

 検察側は冒頭陳述で、星被告はいずれの男性にも日常的に暴行を加えていた上、「借金の立て替え分」などとして2人の親から現金を詐取していたと主張。二本松市の男性については、男性から「警察や親に真実を話す」と言われたことに腹を立てて殺害したと指摘した。福島市の男性については、男性の親が弁護士に相談したため「告げ口された」と考えて激怒し、さらに暴行を加えたとした。

 弁護側は二本松市の男性の殺害について「星被告に殺意はなく、傷害致死にとどまる」と主張。検察側が否定した救命措置についても「星被告が現場で行った」として反論した。福島市の男性の傷害致死については、星被告は「男性の死亡に一切関わっていない」などとして無罪を主張した。

 星被告は、殺人、傷害致死罪のほかに問われた、死体遺棄、詐欺、傷害、公文書毀棄(きき)の各罪は起訴内容を認めた。

 次回は27日午前10時から証人尋問を行う。判決公判は12月14日。