ICTで和牛繁殖農家の負担軽減 飯舘で実証事業始動

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タブレット端末を手に雌牛を見守る佐藤さん

 和牛繁殖農家の見回りなどの負担軽減を図るICT(情報通信技術)機器や経営状況を一元的に管理するシステムを導入した県の実証事業が、飯舘村の佐藤一郎さん(57)の農場で本格的に始動した。

 県は先端技術を駆使した大規模経営のモデルを構築し、来年度以降の普及拡大を目指す。

 実証農場が27日までに報道陣に公開された。

 遠隔で牛舎全体を監視するウェブカメラや仔牛の体温から健康状態を把握する赤外線カメラが設置され、牛舎から離れた場所でもタブレット端末などで雌牛の状態を確認できる。

 発情期に行動量が増える雌牛の特性を踏まえて種付けの適切な頃合いを計るセンサーも雌牛の首に取り付け、人工授精の効率化が可能。新システムによって餌やコスト管理などもデータとして記録する。

 佐藤さんは原発事故後、相馬市に避難したが、5月に同村で営農を再開。長男孝一さん(29)と50頭を飼養しており、システム導入による省力化に期待感を示した。また、後継者育成を念頭に「記録がデータに残るので、情報共有が図りやすい」と話した。