「新4K8K衛星放送」12月1日開始 視聴者ちょっと様子見?

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4K8K対応テレビのポップが並ぶ店内=ヨドバシカメラマルチメディア郡山

 超高精細の新4K8K衛星放送の開始が12月1日に迫り、福島県内の家電量販店には視聴に関する問い合わせが相次ぐ。専用チューナーの購入などを検討している人もいるようだが、「地デジ化」のように逼迫(ひっぱく)した状況でないため、様子見ムードも漂う。

 ヨドバシカメラマルチメディア郡山(郡山市)によると、新4K8K衛星放送を見るにはテレビ本体のほかに4K対応のチューナーが必要。従来のアンテナでも一部の4K放送を視聴できるが、全ての4K放送を見るには4K・8K対応のアンテナが必要になる。

 店では、テレビ売り場の一角に買い替えキャンペーンや放送の仕組み、画質の良さなどを紹介するポップを展示。ただ、地デジへの切り替え時のような状況ではなく、担当者は「問い合わせは多いが、当時と比べると売り場の忙しさは全く違う」と話した。チューナー内蔵型テレビが人気で20万円前後の商品が売れ筋という。

 コジマ×ビックカメライオンモールいわき小名浜店(いわき市)には、問い合わせが毎日のように寄せられる。担当者によると「40インチサイズで、20万円程度の商品をさまざまな客層に薦めている」。店内のテレビコーナーも新4K8K衛星放送の商品を中心に配置、チューナー内蔵テレビが月に5~10台程度売れており、ボーナス商戦に向け「月間で30台程度売れるのでは」と見込む。

 福島市の家電量販店はテレビ売り場の正面でPR映像を流し、広い通路側には従来のテレビでも視聴できるチューナーの商品を並べた。10~11月でチューナーの売り上げが伸び、チューナー内蔵型テレビを購入する客も増えてきた。特に11月に入ってからは「4K放送はいつから始まるのか」「視聴には何が必要か」といった問い合わせが相次ぐ。ただ、チューナー内蔵型テレビは従来の液晶テレビと比べて高額。チューナーも3万~6万円ほどすることから、担当者は「地デジやBSで十分といった人や、放送各社の整備が整ってから検討するという人もいる」と明かす。

 消費者は4K対応テレビの画質に「さすがにきれいだ」と舌を巻く。ただ購入には結び付かないようで、いわき市の男性(64)は「買い替えはまだ早いと思う」と説明、郡山市の女性(61)は「画質はきれいだと思うけれど、値段が高いし、今のテレビが見られなくなるわけではないので、買い替えは考えていない」と話した。