農業先進技術に熱視線 いわきの畑でモデル事業、野菜収穫

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
国内で初めて導入された収穫機で作業するマルヤス産業の社員ら

 東日本大震災後、休耕地となっている浜通り地区の畑などで、先進技術を取り入れた大規模な野菜栽培のモデル事業が進んでいる。30日、いわき市大久町の畑でモデル事業により生産されたハクサイの収穫が始まり、関係者に最新の資機材を活用した生産現場が公開された。

 最新機材やICT装置

 ロボットや情報通信技術(ICT)など先進技術を活用した営農モデル確立を目的に同地区で本年度から実施されている県の補助事業。県は浜通り地区の休耕地を活用した営農再開や雇用の促進を図りたい考えで、天栄村のマルヤス産業とJAふくしま未来の2団体が採択されている。

 同日公開されたのは、マルヤス産業が地元住民から借りた休耕地を活用して取り組む70アールの業務用ハクサイの生産現場。同村にある本社からでも、畑の土壌温度や湿度などを把握できる装置を活用し、作業計画の設定に役立てているほか、ハクサイ専用の高性能収穫機を国内で初めて導入し、少人数での収穫、出荷を可能としている。収穫機はキャベツ専用の収穫機を改良したものだ。同日からハクサイの収穫が始まり、順次出荷される。食品加工会社でキムチなどに加工され、店頭に並ぶ予定という。

 同社の安田利晴社長は「収穫機の導入により作業が少人数で済み、効率がいい」とメリットを説明。「先進的な取り組みを知ってもらい、若い世代に興味を持ってもらえれば」と農業人口拡大にも期待を寄せた。