翔洋会が民事再生法申請 いわきの医療法人、負債総額は61億円

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翔洋会が運営している磐城中央病院

 信用調査会社の帝国データバンクいわき支店、東京商工リサーチいわき支店によると、病院・老人保健施設経営の医療法人翔洋会(いわき市、小林俊二理事長)は30日、地裁いわき支部に民事再生法の適用を申請し、保全、監督命令を受けた。事業は継続する。東京商工リサーチによると、負債総額は約61億円で今年の県内最大、県内の医療法人では過去最大という。

 両支店によると、翔洋会は1968(昭和43)年に磐城中央病院として開院し、80年に医療法人化。同市小名浜地区を中心に医療・介護サービスを展開。16年に小名浜中央病院や介護施設などを相次いで建設した。

 しかし、医療事業が振るわなかった上に設備投資分の借り入れ負担も加わり、16、17の両年度で赤字決算を計上。今後の資金繰りの見通しが立たなくなり、民事再生法申請に至った。

 代理人弁護士によると、同法人は病院と介護施設計9施設を運営し、正規、非正規を合わせた従業員は約300人。各施設については、県内の医療法人などと経営権譲渡を見据えた交渉を進めているという。同法人の民事再生手続申し立てを受け、市医師会担当者は「今後、入院患者受け入れ先の紹介の申し出などがあった場合、応じたい」とした。