猪苗代発祥「中ノ沢こけし」独立名称認定 みちのくこけしまつり

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山形の「みちのくこけしまつり」でも独立呼称が認められた中ノ沢こけし(柿崎さん所蔵)

 伝統こけしの新系統を掲げる猪苗代町発祥の中ノ沢こけしが、山形市で1日に開幕した「みちのくこけしまつり」の全国コンクールで独立名称を認められた。こけしの三大コンクールでは宮城県大崎市の全国こけし祭りに続いて独立が認められ、現在11系統とされるる「伝統こけし」の仲間入りに向け前進した。

 伝統こけしは、ろくろで木材をひいて伝統的な模様を描くこけしで、弟子の工人が師匠の制作法やデザインを引き継ぎ100年以上作り続けられているものを指すとされる。中ノ沢こけしは福島市の土湯温泉を本拠とする伝統こけしの「土湯系」に含められてきた。

 中ノ沢こけしの工人でつくる「たこ坊主会」(柿崎文雄会長)はこれまでに、土湯こけし工人組合から独立呼称の承諾を得ていた。みちのくこけしまつり実行委員会は、全国こけし祭りでの認定や、たこ坊主会の働き掛けを受けたことで、中ノ沢こけしの名称での審査や展示を認めた。柿崎会長は「中ノ沢こけしはもうすぐ誕生100年。後進育成に力を入れたい」と語った。ふるさとこけしまつりは山形市の山形ビッグウイングで2日まで開かれている。

 福島県の工人4人入賞

 本県の工人は伝統こけしの部で4人が入賞し、野矢里志さん(郡山市)の作品が中ノ沢こけしとして観光庁長官賞に輝いた。渡辺忠雄さん(福島市、土湯系)が林野庁長官賞、陳野原幸紀さん(同)が秋田県知事賞、阿部国敏さん(同)が岩手県知事賞を受賞した。