やっとつかんだ甲子園「全力で」 相馬の社会人軟式野球チーム

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夢の甲子園出場に意気込む佐藤さん(前列中央)、冨士田さん(同右から4人目)らメンバー

 高校時代に逃した甲子園の土をついに踏む―。兵庫県の阪神甲子園球場で6日に開幕する「プライドジャパン甲子園大会2018」に、福島県相馬市の社会人軟式野球チーム「DRAGON HORSE(ドラゴンホース)」が出場する。大人になっても諦めずにつかんだ夢舞台に「全力で楽しんできたい」と、練習に励んでいる。

 監督を務める佐藤竜馬さん(30)は、東北高野球部在籍時、宮城大会決勝で敗れ、惜しくも甲子園出場を逃した。「再び甲子園を目指したい」。同級生たちに呼び掛けると同じ志を持つ仲間が集い、2016(平成28)年にチームを立ち上げた。

 1年目は県大会初戦敗退だったが、2年目で準優勝。結成3年目の今年は県大会で優勝し、東北大会決勝も逆転で制した。初の"甲子園"出場に、佐藤さんは「メンバー全員が甲子園という同じ目標を持っていた。それがチームの成長につながった」と語る。

 エースで4番の主将冨士田真司さん(30)も小高工高(現小高産業技術高)時代、延長十五回引き分け再試合の末に日大東北高に敗れるなど、甲子園に届かなかった一人だ。「甲子園の地を踏めそうで踏めなかった。今回は全力で楽しんできたい」と笑みを浮かべる。

 メンバーは25~30歳の26人。仕事で練習時間は多く取れないが、時間を合わせ相馬市のグラウンドなどで汗を流す。佐藤さんは「地元やライバルチームからも応援を受けている。甲子園の場で恩返しをしたい」と意気込みを語った。