中通りに新設「中高一貫校」 進学重点、福島県立3校目設置へ

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 県教委は、県立高校改革の一環として、進学に重点を置いた県立中高一貫校を中通りに新設する方針を固めた。開校すれば、県内では会津学鳳、ふたば未来学園に続き3校目となる。県教委は今後、設置場所や開校時期、具体的なカリキュラムなどの検討に着手し、将来的に本県の復興や地域振興などを担う人材を育成するための中核的な学校として整備する考え。6日の県議会12月定例会で西山尚利議員(自民、福島市)の質問に鈴木淳一教育長が答えた。

 中高一貫教育は高校受験がないため、中学校と高校の6年間を有効に活用した教育活動が可能となる。2007(平成19)年度に県内公立初の中高一貫校となった会津学鳳は、各教科で上級学年の内容を学ぶ「先取り学習」などを通じて生徒の個々の学力を伸ばす取り組みを実践。難関大への合格など進学実績を着実に向上させている。来春には、ふたば未来学園高に中学校が併設され、中高一貫で課題探求型の学習や英語力、リーダーシップを養う授業などを展開する。

 県教委は03年3月、県内各地区に中高一貫校を設置する計画を公表。東日本大震災の影響で頓挫していたが、中高一貫教育の利点や地域性を考慮し、会津、浜通りだけでなく、中通りにも設置が必要と改めて判断した。

 本県では少子化に伴う児童、生徒数の大幅な減少に伴って学校再編が迫られており、市町村立の小中一貫校や義務教育学校が誕生するなど学校形態も多様化している。

 高校についても、県教委は県立高校改革基本計画(19~28年度)に現在の約3割に当たる約100学級を減らす方針を明記し、3学級以下の高校は原則として統合を進める方針を盛り込んでいる。本年度内には実施計画を策定し、各校の規模や統合の対象校と時期、教育内容など具体的な方向性も示す予定だ。

 県内の私立校では、福島成蹊、桜の聖母学院、学法石川・石川義塾、会津若松ザベリオ、東日本国際大付属昌平、磐城緑蔭、いわき秀英の7校が併設型の中高一貫教育を展開している。