柔道一直線「夢の9段」 五輪銅メダリストの郡山出身・遠藤さん

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柔道9段に昇段し、喜びもひとしおの遠藤さん

 モントリオール五輪柔道銅メダリストで郡山市フロンティア大使も務める遠藤純男さん(68)=同市出身=が柔道9段に昇段した。初段から10段まである柔道の段位の中で9段は全国に21人のみ。「(9段という段位は)遠い存在だと考えていた。自分も年を取ったということかな」と笑った。

 同市役所を表敬訪問し、品川萬里市長に報告した。柔道では一般的に8段が最高段位だが、戦績や競技の普及、発展などに功績があった場合、柔道の講道館の創立行事などに合わせて昇段が決定する。今回は4月に講道館創始者・嘉納治五郎師範の没後80年記念に合わせて発表された。

 遠藤さんは、警視庁に勤務していた1976(昭和51)年のモントリオール五輪で銅メダルを獲得したほか、世界選手権で優勝2回、全日本選手権で優勝1回と活躍。引退後の2004年のアテネ五輪では審判員も務めた。

 これまでの実績や功績が評価され「今まで取り組んできたことは正しかった。昇段が、それを証明してくれた」と喜びもひとしおだ。現在は秋田県在住だが、今後は「柔道家としてのルーツ」という地元・郡山や子どもたちのために尽力したいとも話す。

 「一生懸命頑張ればさまざまな可能性が広がる。この考えを伝えていくのが役目」。9段以上に与えられる赤帯と昇段証書を手に表情を引き締めた。