復興住宅の桜に『光の花』咲く 勿来工高生8人LED飾り付け

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幻想的な光を放つイルミネーション

 よりよい団地づくりをテーマにした研究課題に取り組む勿来工高建築科の3年生8人が、いわき市勿来町の復興公営住宅「勿来酒井団地」の桜の木に、ソーラー充電式の発光ダイオード(LED)を設置した。生徒たちは「入居者や地域が交流するきっかけになってほしい」と願う。

 「何もない広場がこんなふうになるとは。きれいな夜を楽しめる。ありがたい」。6日に行われた点灯式を見守った双葉町の女性(82)は目を細めた。

 勿来酒井団地は、東京電力福島第1原発事故で全町避難の続く双葉町が町外拠点に位置付ける施設。同校では、入居者の交流促進や高齢者の引きこもり防止などを目的に、2月に鳥の巣箱と餌台の設置、6月に住み心地などについてのアンケートを行ってきた。

 アンケートを踏まえ、生徒たちは高齢者が多い団地で、どうすれば交流が生まれるのかを検討。中央広場の通路に並ぶ5本の桜の木を2500個のLEDで飾り、彩りを与える計画を立てた。

 6日に行われた設置作業では、雨が降る中、生徒たちがLEDやソーラーパネルなどを取り付けた。作業には、県電設業協会いわき支部が全面的に協力。小宅武支部長ら10人も高所での設置作業を担った。

 日が沈むと、団地の入居者や隣接する「双葉町サポートセンターひだまり」の職員らが広場に集まり、点灯を見守った。

 同校の若杉和希さん(18)は、輝くイルミネーションを眺め「とてもきれいでうれしい。イルミネーションをきっかけにもっと多くの人が広場に集い、会話が弾めばいいなと思う」と話した。