いわきの工場跡に「レジャー施設」 あすかクリーン異業種挑戦

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クリスマスイベントを開く鷺さん(後列左)ら、ふくろうのメンバーたち

 いわき市の事業者でつくる地域交流団体「ふくろう」は15日午前10時~午後7時、同市山田町堂平のレジャー施設「あすか芽吹きの森」で、地域住民や双葉郡の住民らとの交流を目的としたクリスマスイベントを初めて開く。会長の鷺(さぎ)哲也さん(53)=あすかクリーン社長=は「みんなに楽しんでもらえる息の長いイベントにしたい」と地域交流の芽を育む。

 イベントの舞台となるあすか芽吹きの森は、同市で解体業や産業廃棄物の収集、運搬に取り組むあすかクリーンが運営。今年6月にオープンしたが、その道のりは決して平らではなく、鷺さんの挑戦心と遊び心にあふれている。

 同施設はコンクリート工場の跡地に造られた。鷺さんは当初、産業廃棄物の中間処理施設を建設しようと跡地を購入。しかし、地元の十分な理解が得られず、処理施設の建設を断念した。それでも、社員と話し合い「みんなが楽しめる施設をつくろう」と決断、異業種の世界へ飛び込んだ。

 鷺さんは、解体で出た庭木や石を無駄にすることなく再利用し、庭園を整備。ブルーベリー園やメダカの養殖施設、ドッグラン、収穫したシイタケをすぐに味わえるバーベキュー施設などを整備した。

 11月には、障害者に働く場を提供し、社会の一員として共に成長していこうと就労継続支援B型事業所「心楽(ここら)」を開所。現在は利用者がブルーベリー園や庭園の手入れに汗を流すなど、農業と福祉の連携も形になってきた。

 イベントに向けては、利用者と園内を装飾。イベントでは、テレビが当たる宝探しや双葉町の標葉(しねは)せんだん太鼓の演奏、嶋田ちあきメイクアップアカデミーによるメーキャップと撮影体験などが行われる。フィナーレは、キャンドルアーティストのキャンドルジュンさんが飾る。

 矢継ぎ早に事業を展開する鷺さんは「急ぎ過ぎと言われるが、どうせやるなら全力で」と笑顔。地域交流や新たな事業の土を耕し、社員やふくろうの仲間たちと種をまく。

 イベントは入場無料。同市の南台応急仮設住宅や同市勿来町の復興公営住宅から送迎バスを運行する。