「廃炉ロボコン」福島高専がアイデア賞 分離可能な子機を搭載

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アイデア賞を受賞した(左から)小林さん、大間さん、古川さん、佐藤さん

 全国の高専生が廃炉ロボットの技術を競う「第3回廃炉創造ロボコン」が15日、楢葉町の楢葉遠隔技術開発センターで開かれ、福島高専が3位に相当するアイデア賞を受賞した。「想像以上の活躍ができた」。メンバーは試行錯誤を重ねて開発した廃炉ロボットの性能に胸を張った。

 全国の高専14校とマレーシア工科大から計16チームが出場。福島高専は、いずれも5年で20歳の小林由佳さん、佐藤銀河さん、大間元(はじめ)さん、古川千尋さんの4人がチームを組んだ。

 競技は、東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)を原子炉圧力容器を支える台座の下部から取り出す想定で行われた。同高専のロボットは車輪を付けた長さ約95センチ、幅約18センチの親機に分離可能な子機を搭載。メンバーは親機を遠隔操作し圧力容器を模した設備につながる配管に素早く移動させると、子機を分離して台座下部まで投下し、デブリに見立てたピンポン球を回収した。

 4人がロボットを製作するのは今回が初めてで、卒業研究の一環として開発を進めてきた。チームリーダーの小林さんは「本番前まで調整に追われたが、知恵を出し合って乗り越えることができた」と感慨深げに仲間を見つめた。来春、長岡技術科学大(新潟県)に転入し、ロボット技術を学ぶ小林さんは「ゼロから作る達成感を味わえた。将来は人の役に立つロボットを開発したい」と力を込めた。