子ども向け「東京五輪・パラ」盛り上げへ 福島県と組織委連携

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 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、県は大会組織委員会と連携し、県内の児童・生徒らが関われる事業の検討に入った。具体的には〈1〉県内を巡る聖火リレーの走者や沿道での応援〈2〉福島市で行われる野球・ソフトボール競技の観戦〈3〉競技会場周辺などに配置されるボランティア活動〈4〉競技体験―の四つを柱として想定している。

 県が17日の県議会健康・文化スポーツ振興対策特別委員会で示した。本県の将来を担う子どもに五輪への参加機会を提供し、開催理念となっている「復興五輪」の発信や五輪のレガシー(遺産)の伝承につなげる。

 聖火リレーは本県が国内全体の出発点(20年3月26日)に選ばれており、組織委が来年夏ごろに正式なルートを公表予定。県は、走者を決める選定要項の対象に「20歳未満」も含める方向で検討を進める。1964(昭和39)年東京五輪では走者は16~20歳に限られ、随走者として中学生も認められていた。

 福島市のあづま球場で行われる野球・ソフトボール競技の試合観戦については、組織委が導入する「学校連携観戦プログラム」の活用を視野に入れる。学校や自治体単位で2020円の低価格な入場券を購入できる。組織委は7月にパラリンピックと合わせ100万枚以上を販売する方針を示しており、県はこのプログラムを通して児童・生徒の入場券確保を目指す。

 また、県は来年2月28日まで、現在の中学2年生以上を対象に大会期間中にあづま球場周辺や県内の主要駅などで交通、観光案内を担う「都市ボランティア」を募集。試合のパブリックビューイングなどが楽しめる「ライブサイト」には子どもが競技を体験できるコーナーも設置する。ライブサイトは競技会場外だが、県民が大会の雰囲気や感動を共有する場となる。

 こうした事業に先駆け、県教委は昨年度から、小、中学校で五輪やパラリンピックに出場経験のあるアスリートらを招いた授業などを行う「オリパラ教育」を展開。本年度からは高校などにも裾野を広げ、機運醸成を図っている。

 県は「多くの子どもたちが何らかの形で五輪に触れられるようにしたい」(オリンピック・パラリンピック推進室)としている。