「セメント固化処理施設」公開 楢葉・波倉、廃棄物焼却灰処理

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地元住民や報道陣に公開した焼却灰のセメント固化処理施設=楢葉町

 東京電力福島第1原発事故で汚染された廃棄物の処理を巡り、環境省は来年1月7日、楢葉町波倉地区に整備した焼却灰のセメント固化処理施設の稼働を開始する。18日、地元住民や報道陣に施設を公開した。

 施設では双葉郡をはじめ県内の焼却施設約30カ所で発生したちりなど粒子の細かい灰をセメントなどで固め、富岡町の国有埋め立て処分場(旧フクシマエコテッククリーンセンター)に運び込む。細かい灰は、セメントで固めずに埋めると放射性セシウムが溶け出して周辺土壌などを汚染する恐れがあり、現在は各焼却施設の敷地内などで一時保管している。環境省は「施設の稼働により全ての廃棄物を埋め立て処分場に搬入できる環境が整う」と県土再生が進むと見込んでいる。

 施設は鉄骨造り1階建ての約1.2ヘクタールで、敷地面積は約2.9ヘクタール。1日当たり約120トンの灰を処理できる。灰が施設外に飛散しないよう屋内の気圧が屋外よりも低くなるよう設定するほか、ほぼ全ての工程を遠隔操作で行い、作業員の汚染防止につなげる。

 環境省は、2023年9月までに県内で発生すると見込む約8万3000トンの灰の処理を終了する方針。処理の終了後、24年11月までに施設を解体する。施設を視察した波倉行政区の大和田正博区長は「作業の無人化など安全対策が講じられることは分かった。搬入の際の交通事故など地元住民に迷惑が掛からないよう努めてほしい」と注文した。

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