「福島-台湾」通年チャーター便計画 国際定期路線復活へ好機

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 台湾の航空会社、遠東(ファーイースタン)航空(台北市)が来年4月から、福島空港と台湾・桃園国際航空(桃園市)を結ぶ定期チャーター便の運航を通年で計画していることが19日、分かった。福島空港の国際線の定期チャーター便の通年運航は初めて。県は将来的な国際線の定期路線復活に向けた好機と捉え、畠利行副知事が25日に同社を訪問し、定期チャーター便運航を正式に要望する。

 遠東航空は、JR只見線沿線の風景を撮影に訪れる台湾からの観光客が増えていることや、四季折々の美しい自然が楽しめる本県の観光資源を評価し、継続的な運航を検討しているもようだ。定期チャーター便は毎週木曜と日曜に往復運航を予定。機材の座席数は140席で、2019年度は計208便となる見通し。

 本年度の運行予定数は96便で、年間運航実績で過去最多だった07年度の60便を更新する見込み。地方空港の事例では定期チャーター便運航が定期路線の開設につながったケースもあり、県は定期路線化を見据え、定期チャーター便の搭乗率確保に協力していく方針。

 震災と原発事故以前、福島空港は中国・上海と韓国・ソウルを結ぶ定期便が就航していた。10年には両路線とチャーター便を合わせ年間6万人超の搭乗者数を確保。しかし震災後、両路線は休止し、チャーター便の運航にとどまっている。

 県は今年7月、畠副知事を団長に台湾でトップセールスを行い、連続チャーター便の誘致活動などを展開。こうした取り組みなどが実を結び、遠東航空は11月~来年3月に福島空港と台北を結ぶ連続チャーター便56便が運航する計画だ。

 一方、台湾は11月に行われた住民投票で、東京電力福島第1原発事故を受けた本県など5県の日本産食品の輸入規制継続を決めたばかり。県は今回の定期チャーター便の運航を通して、本県の現状をアピールし、風評払拭(ふっしょく)や輸入規制の解除につなげたい考え。