共同浴場・鯖湖湯...8年ぶり「ゆず湯」復活! 22日・一日限定

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「ぜひ温まりに来てください」と呼び掛ける藤原さん(右)と宝槻さん

 福島市飯坂町の共同浴場「鯖湖湯(さばこゆ)」で22日、「冬至」の名物だったゆず湯が8年ぶりに復活する。東日本大震災後、福島市産ユズの出荷停止で行えていなかったが、同じ被災地でもある宮城県気仙沼市の離島からユズを取り寄せ1日限定で湯船に浮かべる。鯖湖湯の担当者は「温泉街のにぎわいにつながれば」と願いを込める。

 鯖湖湯でゆず湯が始まったのは1993(平成5)年。当時、ユズ栽培の北限の地として知られる信夫山をPRしようと市がサービスを始め、施設を運営する市観光開発飯坂事業所が引き継いだ。だが、原発事故の影響で福島市産のユズは出荷停止となり、ゆず湯も中止を余儀なくされた。近年は復活を望む声が観光客や地元住民から寄せられていたが、出荷停止が続き実現できないでいた。

 「出荷制限が続く中、どうすれば再開できるか」。同事業所の藤原照美さん(33)と宝槻真由さん(24)らが話し合った末、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた同じ被災地の宮城県気仙沼市の離島・大島のユズを使うことを考えついた。

 地球温暖化の影響でユズ栽培の北限は変わり、同島でも収穫できるようになっていた。しかも島は復興の象徴としてユズの栽培に力を入れている。「気仙沼の復興の一助にもなれば」との思いが実現を後押しした。

 ゆず湯に使うユズは、地元JAを通じて購入。ゆず湯に使うことを担当者に伝えると、冬至に合うように収穫や発送のタイミングを調整してくれたという。藤原さんと宝槻さんは「ゆず湯は血行を促し、冬至に入ると風邪をひかないと伝えられている。ぜひ温まりに来てください」と呼び掛ける。

 ゆず湯は「波来湯(はこゆ)」でも行う。時間は午前6時~午後10時(最終入浴午後9時40分)。料金は鯖湖湯200円(12歳未満100円)、波来湯300円(同150円)。