「自分でやると決めた道」 東山芸妓・実千代さん、真衣さん親子

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東山芸妓の実千代さん(左)、真衣さん親子

 会津若松市の東山温泉で、親子で芸妓(げいぎ)として活躍する。真衣さんの祖母ぽん子さん(92)も含め、3代続く。「自分でやると決めた道。芸妓文化を長く残せるよう、一生懸命に精進します」。置屋「花の家」に所属する真衣さんの笑顔の奥に決意がにじむ。

 真衣さんは高校卒業後、すぐに芸妓の世界に入った。高卒の東山芸妓が誕生したのは約10年ぶりだった。祖母や母の背中を追ったつもりはないが、高校入学後に三味線などの習い事を始め、「好きなことを仕事にできる」と芸妓の道を志したという。

 真衣さんが若松商高3年時の3者面談で、実千代さんは初めてその意志を知った。突然の話に驚き、その場で親子げんかに。担任は「家庭でよく話し合われてください」と言うしかなかった。

 「自分と重なっちゃって」。実千代さんが当時を振り返る。それでも真衣さんの固い決意を受け入れた実千代さんは「置屋の娘として恥をかかないように」と、夢中でお披露目の準備を後押しした。「おまえにはお金がかかったよ」。実千代さんが冗談ぽく笑う。

 真衣さんは、体調を崩し東山芸妓を辞めようとした時期もある。「でも、応援してくれるお客さんがいて、とても裏切れないと思いました」。一人前の芸妓となり調子に乗りだした頃に中学時代の校長から贈られた本にも心を動かされた。

 「芸事をおろそかにはできない。過信をしたら成長が止まるから」。曲の背景も知った上で踊るという姿勢に、"プロ"としての自覚がにじむ。