スプレー缶廃棄...処理法分かれる市町村 爆発事故で関心高まる

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多くの市町村ではスプレー缶について使い切った後、穴を開けて廃棄するよう求めている(写真はイメージ)

 札幌市豊平区で16日夜に起きた爆発事故を受け、スプレー缶などの廃棄方法への関心が高まっている。県内では市町村によって廃棄の方法が異なるほか、スプレー缶などの扱いに起因した火災も起きており、各消防本部は「よく換気し、火気の近くでは処理しないでほしい」と注意を呼び掛ける。

 スプレー缶を廃棄する際の方法には法令の定めなどがなく、環境省が2015(平成27)年に「穴開けをしないのが望ましい」と通知したものの、現状は回収の方法などに応じ各自治体の判断に任されている。県内は大きくは「使い切ってから処理」と「穴を開けて処理」の2通りで、福島民友新聞社の調べでは、スプレー缶を使い切った上で穴を開けずに廃棄する自治体が13市町村。穴を開けてから処理する自治体が46市町村だった。

 このうち白河市などでは、ごみ収集車内でスプレー缶などが原因とみられる火災が相次ぎ、4月に缶の廃棄方法を変更。缶に穴を開ける方法から穴を開けず、透明の袋に入れステッカーを貼ってごみとして出すように切り替えたばかりという。

 札幌の事故を受け県内消防本部では、こうした廃棄する際の処理について改めて適正な方法を広報する動きが出てきている。県消防保安課の担当者は「札幌市の事故は特殊な事例」とした上で、「スプレー缶のガスは引火する可能性があることを忘れないでほしい。使い方を間違えると大事故につながる」と話している。

 県内ガス引火火災25件 過去5年間

 県消防保安課によると、県内では2013~17年の過去5年間で、スプレー缶のガスに引火するなどして火災となった事例が25件あった。建物火災まで至った事例も10件に上った。

 各消防本部がスプレー缶などが原因とみられる火災を調査したところ、多くは火気の周囲でスプレー缶を放置したり、穴を開けるなどの処理をしていたことが要因だった。

 いわき市では1月、石油ヒーターの前に置いてあったスプレー缶の内部圧力が上昇して爆発し、住宅が全焼。同じくいわき市では9月に70代女性が屋内でスプレー缶に穴を開けていたところ、ガスコンロの火が引火しやけどを負ったという。福島市では屋内でスプレー缶使用後、ライターの火が引火しやけどを負った事案もあったという。

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