双葉帰還...「しめ縄」に願い 初発神社に24日奉納、社殿を修復

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地震の被害で社殿が傾いたままとなっている初発神社=11月、双葉町長塚

 東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域にある双葉町の初発(しょはつ)神社の氏子らが19、20の両日、いわき市でしめ縄作りを行った。氏子総代の栗田正さん(83)らは「双葉に帰る一助になれば」と願いを込め、24日に同神社にしめ縄を奉納する。

 同神社のしめ縄作りは東日本大震災前まで毎年行われてきた。震災と原発事故の影響で一時中断されていたが、2015(平成27)年に再開。避難先でしめ縄を新調する作業は今年で4年目となる。

 社殿と鳥居に飾り付けるしめ縄の長さは約7メートル、中央の太さは直径約30センチ。氏子や区長が、いわき市泉町にある双葉町商工会いわき事務所の敷地内に集い「来年はよい年になるといいな」などと会話を楽しみながら、しめ縄を編んだ。

 しめ縄を飾り付ける社殿は、震災で傾いたままワイヤで固定され、持ちこたえている状態。原発事故で修復できず、傷みも増している。来年は社殿などを12年ごとに改修する「式年遷宮」の年に当たる。社殿の修復も検討されているが、資金や修復を請け負う業者の確保、解体で出る廃棄物の扱いなど課題は多い。

 栗田さんは「社殿の修復は簡単ではない。でも、こうしてしめ縄を作ることで気持ち新たに前に進めれば」と話す。

 同神社は、帰還困難区域の再生を図る特定復興再生拠点区域(復興拠点)の対象地域にある。復興拠点の避難指示について町は、20年3月末ごろまでにJR双葉駅周辺などの一部、22年春ごろに拠点全域をそれぞれ解除したい考え。

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