『氷上の戦士』飛躍へ闘志 郡山・高校総体スケートまで1カ月

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競技会場となる磐梯熱海スポーツパーク郡山スケート場で練習に励む秋山選手

 郡山市で来年1月22日に開幕する全国高校総体(インターハイ)のスピードスケート競技まで1カ月を切った。本県では1997(平成9)年度以来21年ぶりの開催。氷上の戦士たちが地元での飛躍へ闘志を燃やす。

 寒空の中、スケートリンクに選手の白い息が弾む。「地元開催をずっと意識してきた。集大成の滑りを見せたい」。女子1500メートル、3000メートルに出場予定の秋山光希選手(18)=郡山商3年=は大舞台に向け念入りに調整を進める。

 スケートとの出合いは小学4年の時だった。当時、「遊び程度でしかスケートをしたことがなかった」という秋山選手。県体育協会の人材発掘を目的とした「うつくしまスポーツキッズ発掘事業」で素質を見抜いた黒沢政弘郡山商高教諭(46)が、スケートの道に誘ったことが競技を始めるきっかけとなった。

 それから黒沢教諭に指導を仰ぐこと8年。大学生も出場する今月8日のジャパンカップでは、400メートルのリンクを16周して競うマススタートで準優勝するなど、全国でも戦える力を着実に付けてきた。「我慢強くなり、後半でもスピードが落ちなくなってきた」と秋山選手。レース終盤でも崩れない粘りの滑りが備わった。

 高校総体は恩師への感謝を伝える舞台でもある。秋山選手は「黒沢先生から小学生の時に声を掛けられなかったら、今の自分はいなかった。入賞して恩返しがしたい」と笑顔を輝かせた。

 リンク維持管理「万全の状態に」

 競技会場となる磐梯熱海スポーツパーク郡山スケート場。関係者は選手を迎え入れるための準備に余念がない。施設長の本田茂さん(63)は「気温が下がらない点が心配だが、万全の状態で滑ってもらえるようにリンクの維持管理を徹底していく」と強調する。

 気温が高い影響でリンクを冷やす冷凍機の温度設定を例年のマイナス7度ほどから、マイナス12度ほどまで下げている。

 雨が降る状況に「氷が溶けてリンクがボコボコになり、選手が滑りにくくなる」と懸念しており、「年明けには寒さが深まってほしい」と願うように話した。

 また選手の待機所や監督室、メディアルームとなるプレハブを設置する予定で、全国から訪れる人たちの受け入れ態勢を整えていくという。